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ロワール・アンジュの期待の自然派生産者

ロワール川河口から80㎞内陸に位置するアンジュ。 世界三大ロゼワインの一つ「ロゼ・ダンジュ」が有名な産地ですが、最近ではロワールで自然派の動きが一番活発な地域です。
アンジュの期待の新星として登場した生産者がアドリアン・ド・メロです。

彼は2015年、レイヨン川を見下ろす南向きの高台にあるドメーヌ”クロ・ドゥ・レリュ”から3.2haのぶどう畑を譲り受け、自身のワイン造りをスタートしました。
アドリアンは、フランスのソムリエ世界チャンピオンとして知られるフィリップ・フォールブラックが共同経営するビオディナミ生産者ドメーヌ・デュセニュール、フィリップ・パカレ、その後アメリカやケベックでワイン造りの経験を積んできました。 特にパカレでの経験は大きかったようで、その時自分のやるべき事を発見したといいます。

アドリアンの畑はシスト土壌の南向き高台に位置しており、昔からビオで栽培されている最高の条件に恵まれています。 そこで、亜硫酸を一切添加しない自然醸造を実践しています。

ソーヴィニヨン・ブランを加えたユニークなカベルネ

樹齢50年のカベルネ・ソーヴィニヨンを10日間セミ・マセラシオン・カルボニック。 発酵終了2か月後にアドリアン・ド・メロのオレンジワイン『レ・ガ』のソーヴィニヨン・ブランを12％ブレンド。 ファイバータンクで8か月熟成させ、SO2も一切添加せず瓶詰めしています。

カシスやラズベリーのアロマ、花びらのニュアンスが香り、フレッシュな酸味を伴ったジューシーな味わいが広がります。
ソーヴィニヨン・ブランに由来するほんのりとしたハーブのような清涼感、植物的な要素が軽快さを支えています。
2019年は霜害で収穫の50％を失いましたが、凝縮して高品質なワインが出来ました。

『エロジェンヌ』とは性的興奮を引き起こす場所、つまり性感帯の事。
このキュヴェが女性の体の様に軽やかで滑らかである事から、そのユニークな名が付けられました。 ひとくち口にすると魅了され、思わず次の一杯へと誘われます。